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日系企業のQCサークル活動と朝のラジオ体操:カイゼンン活動をどう進めるか?
【QCサークル活動と朝のラジオ体操】
模範的?な日系企業では日本の会社の方針を中国人に無理矢理押しつけようとする悪い癖があるようです。

【QCサークル活動】は中国や東南アジアの日系企業ではかなりの割合で実施していると考えられます。私は中国の工場でQCサークル活動を普及させようとして見事に失敗した人間の一人です。一昔前の日本の工場での経験の上に立った普及のさせ方は根本的に成り立たないのです。

日本でもかつての高度成長期の頃と異なりQC活動は衰退してきています。高度成長期の成功体験が忘れられない日本企業の経営者は、今では日本本社でも形骸化し、うまくいっていないQCサークル活動(カイゼン活動)を中国の会社で無理矢理導入しようとしています。

そこで、活動がうまく行かない原因と、それではどうしたら工場のカイゼン活動がうまくいくのかを考えてみます。

■QCサークル活動(カイゼン活動)が進まない理由

時代背景
:変化の激しい時代、消費者の要求が高度化している時代、グローバル社会の中で、今は高度な判断の基に経営の方向付けがされ、会社の浮沈が決まる時代です。のんびりと従業員の日々のカイゼンに任しておいたら会社そのものを失うことになります。
日本では働く人々も以前とは異なり、派遣・パート社員・外国人労働者が増え、正規雇用者の割合は減少しています。会社への帰属意識の低下がすすみ、従事する仕事のみに対する報酬という考え方が普通であって、将来の為に報酬以上の仕事をする終身雇用の時代はとっくに過ぎ去ってしまいました。

中国人の特性:中国人はもともと会社への帰属意識は低く、転職を繰り返していますから、与えられた仕事以外のことをする考えはもともとありません。また、末端の従業員一人一人のスキルは低く、ワーカーはワーカーのままで終わる場合がほとんどですから、QC活動なんてもともと理解もできないし、教えようとしてもその下地もありません。

彼らのその上の管理者層はQC活動やカイゼンについてある程度は理解できますが、個人主義の考えが強い中国では共同で一つのことをやり遂げることは死んでもしません。「うまくいかないのはおまえの性だ!!自分は正しいのでカイゼンンなんかする必要はない」 とお互いに自己主張して終わってしまい、活動が成り立たないのは目に見えています。

経営層の無理解:かつてのサークル活動の成功体験を持っている経営者は、自主活動と称して彼らにカイゼンンを押しつけようとします。実は経営者自身、上級管理層自信が先頭に立ってカイゼンン活動をしなければ工場は良くならないことに気づいていないのです。

 
■QCサークル活動(カイゼン活動)をうまく進めるには

簡単に言うと、時代背景に合わせ、中国人の特性に合わせた活動形態を、経営者のリーダシップの基に強力に推進する事です。

中間管理職を中心に活動させる:課長・係長、時には部長を入れて活動させる事です。一職場内では解決できない問題ばかりなので他部門へも働きかけができる部長を活動のグループに入れる事です。

アメとムチを使い分ける:活動の成果を昇級・昇格の手段とする。活動しない管理者は降格させるくらいのルールを作って厳しく・そして公平にトップが評価することが大事です。

経営層が方針を示しテーマを与える:この解説を見ている賢明な諸氏はこれはもうQCサークル活動ではなく、別の活動であることが理解できると思います。「目標による管理」「ISO9000の品質目標管理」など、経営方針を下部層にブレークダウンするトップダウン経営の手法なのです。

経営層はボトムアップ活動の経営から完全にトップダウン経営によるカイゼンン活動に方針転換を迫られています。中小企業においてはもちろん、大企業の部門管理者においても正しい現状認識を行う優れた経営センスと、トップダウンの施策を講じるリーダシップが求められる時代になっています。

日本においても中国においても同様の考えが成り立つと私は考えています。現代は、トップダウンのカイゼンン活動を進めていくことが重要な時代に入っていると認識しています。


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