実は品質を安定的に確保する上で、最優先で行わなければならないことは、人事システムの構築なのである。
いかに優れた最先端の設備を持っていてもそれを扱う技術者や、管理システムが充実していなければ、設備を生かし有効に活用できないのである。
入社後、時間をかけて教育し、いざ現場に配属しようとしたところ辞めてしまったり、経験を積んだ管理者が突然辞めてしまったり、旧正月を境に大量に工員が会社を辞めてしまうなど、昨日まで安定していた品質が、今日突然悪化することもあり得るの話なのである。
このように人材の流動が激しい中国で安定した品質を確保する為には、人事システムにおいていくつかの重要ポイントがある。
第一は、入社してきた新人に、いかに早く教育して実戦配備するか、第二に、実力のある者、これから伸びる可能性のあるものを発掘しで重用し、できるだけ長く会社に引きとめることである。
人事システムは、教育システムと有機的に結びつけて、教育→実戦配備→評定→昇給/昇格(降格/解雇通告)のメリハリの利いた運用を徹底させていくことである。日本人的感覚では多少厳しいと感じるかも知れないが、ここは日本人的温情を捨てドライにならなければならない。日系企業は穏便に処置してしまいがちだが、これではかえって中国人の間に不公平感・不透明感が広がり、日本人に対する不信感がかえって増大するのである。
各業種・企業の中国人の気質に合わせた人事・教育システムを構築し人材管理行うことで、日本人への不信感もなくなり、安定した会社運営ができるようになり、本来の業務に集中できる。
そして新人の即戦力化、キーとなる管理者の長期雇用による品質の向上、安定化が図られるのである。
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