私は以前、現場の女性の工員の中からPC操作ができる人を捜して現場事務を担当させた。これは新たに事務員を雇うのではなく、現場の中で臨機応変に仕事をさせる良いアイデアだと思っていた。
ところが現場が忙しくなったのでその女性を戻そうとしたところ、異常な抵抗を示し、1ヶ月ほどで会社を辞めてしまった。同じように、間接作業者を駆りだし現場の応援に出そうとするとこれも抵抗にあってあえなく断念した。なぜこのような事が発生するのか?これは日本と中国の仕事のスタイル・考えが全く違う事を示している。
中国人の組織では、【この職場のこの役職の人はこの仕事をする】と決まっている。また逆に決めてやる必要がある。曖昧なままにしておくと仕事が進まなくなる。
何でいちいち指示しないと出来ないんだろうとか、指示してもちっともやってくれないなど、日本人的感覚では【気の利かない人】のレッテルが貼られてしまうが、あれもこれもと言うと、給料を上げてくれと言ってくる。
またプライドが高いので極端な場合は上記のように現場行きを拒否される。現場の作業よりも、事務作業の方が上で給料も高いのが一般の考え方のようである。一旦上級の事務職に就いたら、下位の現場の仕事に就くことはプライドが許さないし、上司から侮辱を受けたと取られてしまう。
現場をよく見ていると、組長、主任などに昇格しすると現場の作業が忙しくとも決して手伝うことをしなくなる。給料が高い主任がなぜ現場の仕事をしなければならないのか?といった考え方があるからである。
このことは一概に良い悪いを、日本人の感覚で判断するのは良くないと思われる。人の入れ替わりが激しく、個人主義の考えが強い中国では逆に仕事の項目・範囲を明確にすることが求められるが、業務フローを明確に定義しグレーの部分の仕事を無くことは業務の棚卸しが進み、効率化につなげることが出来る。
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