前回の記事で、中国の工場では管理・監督者の管理能力の差が品質の良し悪しを左右することを解説してきた。今回は作業の基準となる作業マニュアルは誰のためにあるのかを考えてみる。
作業マニュアルは作業の目的、手順や注意事項が詳細に書かれたものであるから、その作業を行う従業員のために作られるものであることは明らかである。だが、・・・中国の出稼ぎ従業員は作業マニュアルが何のためにあるかほとんど知らされていない。マニュアルをほとんど見ないし内容も理解していない。そして何よりもマニュアルに書かれている作業手順を遵守しなければならないという意識がまったくと言ってない。
彼女らは、口うるさい監督者の顔色を伺いながら仕事をしている。監督者の言うことは絶対なのである。監督者が間違った方法を教えると、そのとおりの方法で忠実に作業し続ける。理屈などない、監督者が怖いから。
作業マニュアルの目的をもう一度考えてみよう。中国では監督者の為にあるといっていい。監督者がまず自分でマニュアルどおり作業してみて内容を理解し、作業者に自分で作業して見せて、教えなければならない。やりづらい作業でミスを起こしやすいとか、品質にばらつきが出そうなときはマニュアルに書かれている方法を見直さなければならない。
監督者は毎日の日課として従業員が作業を正しく実施しているか現場で自分の目で確かめなければならないし、中国では従業員が頻繁に入れ替わるのでその都度教育もしなければならない。中国の工場では監督者の役割は重要なのである。工場の経営者は優秀な管理者・監督者を採用したり、教育し育て上げなければならない。
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